カリキュラム

世界文化遺産学専攻は,世界遺産の保護に関する社会的,国際的ニーズに応えるため,遺産保護に関する高度な研究を行う研究者及び国内外の遺産保護現場,国際機関等で高度の学識と専門的能力をもって遺産保護に従事する博士を養成することを目的としています。本専攻は,世界遺産の教育・研究を目的とする世界で初の博士課程であり,「保存哲学」,「政策・行政」,「整備・観光」,「景観」,「建築」,「技術」,「保存科学」,「自然」の8領域で構成されます。既設の修士課程「世界遺産専攻」が自然遺産を含めて世界遺産全体にかかわる基礎的,総合的,技術的教育を行うのに対し,「世界文化遺産学専攻」は,世界遺産の理念と課題をより専門的,学術的に考究する過程で,海外研修にも力をいれた教育を行います。
 
自然保護(吉田正人)

自然保護の思想、とりわけ生物多様性保全、野生生物保護、保護地域、環境アセスメント、環境教育、エコツーリズム等における事例研究を通じて,世界自然遺産の保全と管理のあり方を考究する。



 
政策・行政(稲葉信子)

わが国における文化遺産に関連する文化政策,文化行政の史的展開,文化的背景,特色,諸課題,及びそれらの国際比較を分析・研究し,世界遺産を中心としうる文化遺産保護の国際協力の在り方を考究する。



 
遺産整備(上北恭史)

歴史的建造物をはじめとした文化遺産を資産として捉え,その整備・活用に関わる諸課題を探求し,遺産整備計画の立案,活用ビジョンの構築を体系的に考究する。



 
観光・計画(伊藤弘)

文化遺産・自然遺産及びその周辺環境を対象に、それらの資源化と観光をはじめとする持続可能な利活用方策について、その計画思想や意識・諸課題も含めて探求し,技術体系を構築する。



 
景観(黒田乃生)

世界文化遺産の概念である文化的景観に関して,概念の変遷,保全理念の考究,及び社会的空間的な視点からの文化的景観の調査,分析,評価,保全手法を構築する。



 
建築(佐藤布武)
世界文化遺産の多くを占める歴史的建築物およびその群を対象として,文化遺産の理解,分析,調査,記述の方法と視覚化,歴史的脈絡における建築遺産の評価を建築史学を基盤として考究する。



 
美術(八木春夫)

美術史学を基盤として世界文化遺産の調査,芸術的分析,評価を行い,現地調査などの事例研究によって美術遺産の保護とその意義を考究する。



 
保存科学(松井敏也)

各種文化遺産及び発掘遺構に対して、自然科学的手法によって劣化防止及び保存処理を実施する技術の開発、適用、評価・検証について指導、演習を行う。



 
本年度の講義内容については,シラバスを参考にしてください。
2017年度 履修・授業科目の概要
https://kdb.tsukuba.ac.jp/