ドイツでの交換留学体験

謝陽

 私は,2015年9月から一年間でドイツのブランデンブルク工科大学に交換留学しました。ブランデンブルク工科大学(以下,BTU)はドイツの東部にある町-コットブスに位置し、世界で最初に「世界遺産専攻」という学科を開設した大学と言われています。この専攻はインタナショナルプログラムで、英語で授業をやります。
 コットブスは小さい町なので、大学以外のところは英語があまり通じません。ドイツ語が分からなかったので、最初が大変でした。授業が正式に始まる前に、9月中旬ぐらいから大学実施している無料のドイツ語集中コースを参加することにしました。そのため,少し早めにドイツに行って、入学手続きなどしながら、ドイツ語を勉強し始めました。少しずつ周辺の環境に慣れて、ドイツ語の難しさを感じながら、10月に入って、授業が始まりました。

図1.BTUのシンボル的な建物-図書館

BTUでの講義
 最初の一週間で全部の授業を聴講して、その中の四つを選らびました。ドイツ語の講義も続けて受けました。BTUの授業は筑波大学の授業とは結構違っていて、ほとんどの授業は先生からの講義だけでなく、ディスカッションやグループワークやプレゼンテーションなどが多く、一つの授業で一週間二コマあり、課題も多いかったです。たくさんの授業を履修することはできませんでしたが、ほかの授業も聴講に行きました。
 筑波大学と同様に「文化的景観」という授業がありましたが、BTUのほうはヨーロッパやアメリカ等を事例として説明することが多かったです。そのため、ヨーロッパの世界遺産に詳しくなかった私は、非常に勉強になりました。
 留学当初は,慣れない英語環境と異なる授業のパータンで、授業内容を全部理解することができませんでした。そこで,講義の録音をして、分からなかったところを繰り返し聴くようにして工夫しながら、だんだん授業が理解できるようになっていきました。
 BTUのプログラムには,新入生が約70人いて、世界30カ国からの人が集まっていました。多様な文化的背景を持つ仲間たちに囲まれ、留学前には想像もしていなかった良い機会でした。仕事したことのあるクラスメートがほとんどで、彼らは知識やスキルや経験等を持っていたので,たくさんの面で,私を刺激してくれ、さらに頑張るぞという気持ちになりました。

図2.授業でのディスカッションの様子

留学生向けのイベントや学外での活動
 留学生向けのイベントで、近くの町でカヌーを体験しました。初めてカヌーをやるので、疲れたけど,楽しかったです。
 BTUの学生証を使うと、ブランデンブルク州内での交通が無料になります。ベルリンまで、ベルリン市内の交通機関にも無料に乗れます。この便利さを利用して、ベルリンのイベントを参加したり、博物館に行ったりすることができました。ベルリンのムゼウムスインゼルは5つの博物館・美術館を含まれており、「博物館島」と呼ばれて、世界文化遺産に登録されています。
 ヨーロッパの多くの観光地、特に博物館では、学生に対する割引が多かったです。私が博物館に行く時には、時々見学に行く中学生や大学生団体を見ました。
 11月・12月になると、ドイツ各地でクリスマスマーケットがたくさん設置されました。マーケットで食べ物や服や飾り等のクリスマスを迎えるためのものが見つられました。グリューワインを飲みながら、マーケットを見回わると、クリスマスの雰囲気が溢れていました。
 この交換留学で初めてヨーロッパを訪れたので、すべてが新鮮でした。ドイツ人が硬いパンが好きで、ビールを持ちながらジュースのように飲んでいることが印象的でした。また,高速道路の速度制限がない、日曜日が全部の店も休みなどのカルチャーショックを受けることもありましたが、楽しんで過ごすことができました。


図3.カヤック体験


図4.ベルリン大聖堂でのFestival of Lights

図5.コットブスのクリスマスマーケット

図6.コットブスのカーニバル(2月)

修士論文研究につながる体験
 私の研究テーマは「中国における世界遺産地の入場料」ですので,ヨーロッパに来ったチャンスを活かそうと、休暇にはドイツ以外の世界遺産地にもいくつか訪れました。世界遺産地にも有名な観光地にも行きましたが、常に入場料を注意しながら観光しました。もちろん、違う国によって、世界遺産を管理する機関や仕組みも違うので、単純に比較できるわけではないですが,入場料を比べるだけでも、印象的だったのはスペインとフランスでした。スペインでは、世界遺産に登録されたアント二・ガウディの作品群の中に幾つかに行きましたが、入場料は比較的高いと感じ、二つの所で20ユーロぐらい必要でした。一方、フランスは逆で、ほとんど入場料は必要ありませんでした。フランスでは、たくさんの博物館や美術館や宮殿などに行きましたが、25歳以下の学生あるいはヨーロッパ在住の学生は入場料が無料でした。私もそのおかげで、パリの博物館、世界遺産地にたくさん巡ることができました。パリの学生達は時間があれば、美術館、博物館等を無料に入れることを想像し、羨ましいと思いました。これは学生にとって,良い勉強の場を作っていると感じました。しかし、非常に多くの人が美術館に入ることで、静かな環境で美術品を鑑賞することができない場合もあると感じることがありました。そして、所蔵品に対する影響も考慮すべきだと感じました。
 今回の留学によって、視野が広がり、英語力が向上することができ、新しい体験もたくさんすることができました。留学中の体験や学んだ知識を活かし、今後の課題に向けて頑張りたいです。

図7.建設中のサグラダ・ファミリア教会

図8.ルーブル美術館で観光客が「モナ・リザ」の前で混雑する状態

博士課程前期2年 謝 陽 2016.12
(原文を尊重しつつ,少し日本語の修正を行いました。)